はじめに
今年にはいり当社は設立以来はじめて合宿をしました。全社員を一同にというのはむずかしかったので、2班にわけて行いました。
そこでしたことですが、スタッフが普段思っていること、感じていることをみんなで共有し、目標を一つにもっていくためにフィロソフィーというものを導入しました。
これは、京セラという会社を起こしたとき、創業者の稲盛さんが取り入れていたものです。
色んな言い方をする人がいますが、私は経営のバイブル本だというのが一番しっくりくるかと思います。
やっぱり会社の目的として、会社が成長、発展することで、私だけでなくスタッフも一緒に物心共に豊かになるんだ。ということを再確認しました。
会社は、私のものではなく、みんなのものだということを再確認しました。
そして、ではそうなるためにどうすればいいのか?
実際なにをすればいいのか?どういう考え方をすればいいのか?ということを具体的に書いてある、京セラフィロソフィー手帳の輪読会を開催しました。毎日仕事が終わってから22時半からZOOMで行いました。
輪読会ってなにをするか、毎日1章ずつ輪読するのですが、2段落ずつみんなで交代で読んでいきます。そして、読み終わったら、自分と稲盛さんとの違いを探します。感想じゃないんです。自分との考え方や行動の違いを書き出して発表するんです。
そして、そのそれぞれの発表を聞いてそこから得た気づきを発表します。その後、今日の気づきを明日にどういかしていくのかをシェアして終わりです。
これを78章あったので、78日間、実際は、全員が揃わないと次の章にすすめないので、
85日くらいかかりましたが、85日間、ZOOMてぜみんなの顔を見ていると、距離感近くなるんですねー。で、みんながそれぞれ意見をいうようになってきたんですねー。
もちろん私も輪読会の参加は必須です。ちょうどコロナ禍の中、緊急事態宣言下でした。
輪読会をしていなかったら、日々私も不安になつていたと思います。しかし、そういうことは全くありませんでした。よりも、次は何にチャレンジするかなど、コロナをチャンスに捉えて考えるようになってきました。みんなも目に見えるように成長していった人もいました。びっくりです。心を鍛えることが、人の成長を早めるんだとというこに気づかされました。そう、心を高めることこそが経営を伸ばすことになるのだということを。

私は、心を大切にしていくことを重視した経営に切り替えていこうと考えました。
そして、フィロソフィーに則って経営していこうと決めました。
先にフィロソフィーが経営のバイブル本といったのは、京セラが町工場だったころから、現在7兆円のグループにまでに成長しています。それは、このフィロソフィーがふったからでしょう。私は、私たちの会社を成長していくためにはこのフィロソフィーへと同じことをやればいいのだと考えました。そこで、アメーバー経営を導入し、ガラス張り経営を行うことに決めました。みんながスマホから経理が見れるようになります。今、社内のインフラを整備しています。

私たちがそれぞれ経営者としての考え方をもてば、会社の数字もよくなり、物心両面が豊かになっていくでしょう。
私たちは、そういう会社を目指します。全員が経営に参加するそんな会社で働きたい、そんな仲間を探しています。

当社は、兵庫県と大阪府に「お弁当物語」「しげちゃんのからあげ」の2業態、直営店で7店舗、FC加盟店の7店舗で14店舗を展開しています。

FC店舗の中には2012年10月に社員独立1号誕生してから、数名の社員が独立しています。2020年にはいり、コロナ禍の中で大変厳しい状況が続いていますが、郊外の店舗は比較的売上も安定しています。ただ、このままではやがては先細りしてしまうという危機感を持ちながら常に新しい収益源を探すべくチャレンジしています。今後は、先行き不透明な中、収入が減る人も増えると考えています。そこで、低価格のお店が支持されると考え、そういったお店の展開も考えています。

そして、さらに今の会社を強くしていくためには、スタッフの育成も大切な”事業の一つ”と考えています。そのスタッフの成長を促進するために上にも書いた通り、フィロソフィーの導入、浸透です。週に1回全員でフィロソフィー勉強会を実践しています。これに沿って日々仕事をしていけば、心が成長し、みなさん自身も成長を実感できるでしょう。それに沿って、教育制度を見直したり、社内コミニュケーションを活性化して、社内のノウハウをスタッフ1人1人と共有できるようにしています。会社を強くするということは、スタッフ1人1人を強くするということです。そのためには、会社と私たちの未来のイメージができるようにしていきます。会社の方向性が自分の夢や将来像と一緒になるように常に色々なものを共有し、話し合いを続け、ビジョンの共有に努めていきます。

各店舗が京セラフィロソフィーでいうアメーバー（独立採算制）になっています。今までもさうだったのですが、よりIT化を進めました。経費の入力をスマホから入力できるようにしました。また、レジの売上、仕入れ、銀行の口座、クレジットカードなど自動で会計システムと連動できるようにしています。できるだけ、スタッフの手を煩わせることなく、正しい数字を把握できるようにしています。こうしたガラス張り経営にすることで、しっかりと利益の残る会社にして物心両面の豊かさを追求できるようにしています。

「各自やりたいことをやつている」のが社風
例えば、メニューを開発したり、仕入れ業者を開発したり、各自の取り組みは会社ととしてもバックアップしています。店舗スタッフも活発でパートさんで調理師免許を取得している人もいます。なんでも気軽に話せる雰囲気なので、社員だけでなくパートさんも報告をあげてくれます。社内ツール、ライン@、ZOOM、メールなど整備されています。
店舗の売上も全店分公開しています。
店長会の後は、みんなで飲みにいくこともあります。

社員教育には社長が自ら積極的に関わり、店舗に入って指導することもあります。人を育てるとき、人格は否定しないのが社長のこだわり。やったことに対しては叱る、しかし、叱った後はカラッと流す。あとは、「約束をしっかり守る」ことでお互いの信頼関係を築くスタンスです。また、「失敗を恐れないこと」も私たちが大切にしていることの一つです。人生は減点方式ではありません。また、経験してきたことはひとつも無駄なことはありません。あれだけ失敗したから持ち点が40点しかないのでダメだ・・・という考え方ではなく、まだ40点もある。もしくは、イエローカードが溜まっても1回休めばまたチャラになります。失敗はいつまでもくよくよせず、次を生み出すために必要だったこと、そしてそれを生み出す原動力として向き合うことが大切です。