経営理念を再びつくるに当たり、我々は、もう一度、我々の存在意義は何なのか？
また、社会的な役割は何なのか？を考えました。それを考えるために、"創業の精神"をもう一度確認する、また、それとは他に三つの視点から見つめ直しました。
「商品の原点とは何か？」「顧客の真の要望は何か？」「我が社の良い点は何か?」
まず"創業の精神"からは、時を経ても常に正しく新しい、忘れない為に原点回帰の大切なキーワードを確認出来ました。

そして、3つの視点からは、
まず1つ目、「商品の原点とは何か？」からは、
【あきのこない食卓にあがる商品をデザインします】

2つ目、「顧客の真の要望は何か？」からは、
【おっ、うまい・やすい・また、食べたい】

最後、「我が社の良い点は何か?」からは、
【人が好き、料理が好き、食べることが好き】

そして、これらを集約して、 " 食つくりは人づくり " という経営理念にたどりつくことができました。
そして、この理念には、2つの意味があります。

一つ目は、我々は、食を通じたビジネスをしている。このビジネス通じて人を育成して社会に還元すること。
もう一つは、人は食べていかなければ生きていけない。食べることで、人は心を作りからだがつくられていく。だから、その心や身体を作る食べ物は、身体にいいものでないといけない。身体にいいものを提供していきたい。また、それが出来る社会にするためのお手伝いをしていくこと。
といった、2つの意味があります。

そしてまた、つくるには3つのつくるがあり、
「作る」「創る」「造る」
があります。

まず、「作る」ですが、　 作る＝こしらえる　 という意味があります。
これは、手作りで作っていくという意味があります。

続いて、「創る」は、　 創る　＝　創造する　 新しいものを創るという意味で、飽きのこないメニューを創るという意味があります。　

最後に「造る」ですが、 造る　＝　大規模に造る　 1件のお店だけで造るだけではなく大規模に造る、とか、たくさんの人と協力、巻き込みながら、大規模に造るという意味があります。


この理念を通じて、我々は、つくるにこだわっていきたい。そこが私達の原点であると確認しました。
ずっと「飲食業界」に携わっている人間として思うことは、「飲食店」で働く人たちの不安って、歳を重ねたときに、この仕事ずっと続けていけるんやろか……という不安があるんです。その不安を払拭してあげるためには、「出口」を作ってあげたい。『お弁当物語』をフランチャイズ展開していく計画があるのですが、それも社員が独立してミレニアムダイニングを卒業していけるように、との思いもあるんです。自分がやってみてわかったことやけど、「独立」なんて言葉はカッコイイけど、実際はかなり大変（笑）。でも、失敗を乗り越えて今まで続けてこられてるのは、支えてくれている社員のおかげとほんまに痛感してます。僕が一人で独立したころから比べると、仲間の数も、成功のコツも、そして失敗の悔しさもかなり蓄積してきました。だからこそ、そんな僕の「経験」を社員たちに分け与えて、次に「独立」の夢を叶えるヤツを育てたいんです。そうそう、昨年やっと一人社内から独立第一号が誕生しました。って独立第一号を応援しつつ、次に続くヤツは誰やろ？と成長を眺めるのも楽しみの1つです。


こういうところの想いが、"行動の原点MD5つの誓い"へとつながっていきました。

一、（ビジョン）
　私達は、技術やセンスだけでなく、心もプロに育て、私たちと会社の未来を創造することを誓います。

一、（商品）
私達は、私たちは毎日飽きのこない身体によい料理をデザインし、「おっ」うまい・安い・また食べたいを追求することを誓います。

一、（お客様）
私たちは常にお客様第一で考え迅速に行動します。

一、（サービス）
私たちは常に笑顔で元気に心のこもったサービスを提供し、お客様のありがとうを集めていくことを誓います。

一、（自分）
私たちは常に成長するため、自らの目標を設定しチャレンジし続け、人間性を磨き続けることを誓います。

一、（管理）
私たちはヒト・モノ・カネ・情報・時間を大切にし、適正利潤と豊かさを追求することを誓います。

一、（食材）
私たちは常に自然の恵みに感謝し、大切に食つくりを実践することを誓います。

一、（チームワーク）
私たちは常に「ありがとう」の気持ちを持って気配り・心配り・目配りを実践し喜びも辛いことも共有することを誓います。